おはなし【2】
[2024/12/11]
(1)おあそび
きのうから なつやすみです。ポンタちゃんは、きのう、おかあさんと、おばあちゃんといっしょに、デパートに いきました。きょうは、ピンコちゃんと、プンタちゃんと、3にんで、じてんしゃのりに でかけました。
ようちえんの まえの どうろを、まっすぐに、やまのほうに むかっていきました。やまにちかづくと、だんだん すずしくなって、きもちが よくなってきました。
ひろばが あって、そこで 3にんは、じてんしゃの きょうそうを しました。ポンタちゃんは、1かいだけ かちました。ピンコちゃんは、はりきりすぎて、がけのちかくで ころんでしまいました。ポンタちゃんと プンタちゃんが たすけて、おこしてあげました。ひざをすりむいて、ち が でてしまいましたが、ピンコちゃんは、がまんしました。3にんは、すこし やすむことに しました。
まるたの うえに こしかけて、3にんは、ゆうべ みた ゆめの おはなしを しました。そらを みると、あおいそらに、しろい にゅうどう-ぐもが、はっきりと みえました。
じいじいじいじい、じいじいじいじい
じいじいじいじい、じいじいじいじい
せみが なきだしました。あまり うるさいので、こんどは、せみとりを することに しました。まるたから いちばんちかい、おおきな き をめざして、すすきを かきわけて、あるいて いきました。せみは、おおきな き の えだが わかれているところに とまっているのが、みえました。
「ぼくが、きに、のぼって、つかまえるよ。」
プンタちゃんは、きのぼりが うまいのです。プンタちゃんは、すこずつ、のぼっていきました。
したから、ポンタちゃんと、ピンコちゃんが、おうえんしました。
「プンタちゃん、がんばれえ。」
「でも、きをつけてね。」
プンタちゃんは、もうすこしで、てをのばせば、せみに て が とどくところまで きましたが、そのとき、とつぜん、
じじじじじじじじ
といって、せみが とんでいって しまいました。
「ああああっ」
プンタちゃんが さけんだとき、もう、せみは、どこにも みえません。
「あああ、もうすこしだったのに。」
プンタちゃんは、がっかりして、えだのところまで あがって やすみました。
まわりを みわたすと、とても きもちがいいです。まわりを ぐるっと みわたしていると、がけのところに、ちいさな ほらあなが みえしまた。
「おおい、ほらあなが あるぞお。」
プンタちゃんは、したにいる ふたりに むかって いいました。
「よし、こんどは、ほらあなを たんけんしよう。」
3にんは、ほらあなに むかって あるいていきました。
ほらあなは、すぐ みつかりました。ちいさいので、て と ひざをついて、ポンタちゃんが かっている コロという いぬのように、あたまを ひくくして、よつんばいになって、すすんでいきました。
すこし すすむと、あなが おおきくなって、たてるようになりました。ちょうどそのところで、ひだりの かべのところに、くぼみがあって、なにかが、おいてあるのが みえました。さびついた きんこのようなものでした。
「なんだろう、これは。」
「とにかく、そとに もっていこう。」
(2)さびた きんこ
3にんは、その さびついたものを、ほらあなの そとまで、はこびだしました。
よくみると、やはり、きんこでした。
「おうちにも、おなじものが あるわ。」
ピンコちゃんが いいました。
「でも、ダイヤルを まわさないと、あけられないのよ。」
ダイヤルはありましたが、ばんごうが わかりません。しかも、ダイヤルが、さびていて、うごきません。
「ぼくが あけてみせるよ。」ポンタちゃんは、おおきないしを もってきて、
「ちょっと、はなれていて。」
そういうと、いしを きんこに なげつけました。
「がらがっかあん」
きんこのふたがすこし、うごいたように みえましたが、まだまだ ひらきません。
ポンタちゃんは、いしを なんどもなんども ぶつけました。そのうち、ふたが、すこし ひらきました。
「もうすこしだ。」
つぎに いしを なげると、
「ばりばり」
といって、ふたが ひらきました。
3にんは、ちかづいて、きんこのなかに、なにがあるのかを しらべました。
たまごのような かたちをした いしが ふたつと、おりたたんだ かみがありました。かみをひらいてみると、ちずのようでした。
かみのまんなかに、おおきな、ばつ-じるし、そのとなりに くろいまるが、かいてあります。ばつ-じるしのうえに、なにか
かいてありましたが、みたこともない じ で、よめません。
「くろいまるは、ほらあなだわ、きっと。」
くいろまるは、3にんが、なんどか いったことのある てんじん-やまに あるようです。
「よし、あした、このほらあなを たんけんしよう。」
「おなかが すくかもしれないから、おにぎりを もっていこう。とちゅうの セブンイレブンで かえばいいよ。」
「なかは きっとくらいから、かいちゅうでんとうを もってくるわ。」
「このちずは ぼくが もっているよ。」
3にんのそうだんが まとまりました。
(3)てんじん-やま
つぎの ひ も、いいてんきでした。ポンタちゃんと、ピンコちゃんと、プンタちゃんの3にんは、きょうも、じてんしゃで、あつまりました。ピンコちゃんは、かいちゅうでんとうを もっています。
3にんは、きのうみつけた ほらあなのところまで、じてんしゃで いくことにしました。とちゅうに、セブンイレブンの みせがあるので、おにぎりを ひとつずつ かいました。ポンタちゃんは しゃけ-おにぎり、ピンコちゃんは しょうゆ-おにぎり、プンタちゃんは、おかか-おにぎりでした。ポンタちゃんのじてんしゃに かごが ついているので、おにぎりは、そのかごのなかに いれました。かいちゅうでんとうも、いっしょです。
きのうの ほらあなのまえに、じてんしゃを とめました。きのう あけた きんこが、そのままになっていました。たまごのかたちをした いしも、そばに ころがっています。
「きんこと いしを、みつからないように、かくしておこう。」
3にんは、まるたのうしろの、くさが ぼうぼうになっているところに、きんこと いしを かくしました。
「これなら みえないぞ。」
ここから、てんじん-やままでは、みちが ほそいので、じてんしゃを おりて、あるいていくことにしました。おにぎりは、プンタちゃんがもってきた かばんにいれて、かいちゅうでんとうは、ピンコちゃんが、て に もって、あせをかきながら、てんじん-やまにむかって、ずんずん、のぼっていきました。
じいじいじいじいじいじい
せみが うるさいくらいに ないていますが、きょうは、き に しないで、てんじん-やまに のぼっていきました。
「ちずをみると、このあたりだなあ。」
いわが くずれそうになっているところに、おおきなすぎの き が、いっぽん、たっていました。すぎの き のねもとまでいくと、そのうしろに、ほらあなが みえました。
「あれだ。」
3にんは、どうじに いいました。
「ちずの ばつじるしは、この おおきな すぎのきだったんだ。」
ほらあなは、きのう みつけた ほらあなよりも、ずっとおおきいので、3にんは、なかにはいると、たったまま、ずんずん すすんでいきました。
(4)ほらあな
とちゅうから、くだりの かいだんになっていました。かいだんを どんどんおりていくと、すこし さむくなってきました。とちゅうから つららが でてきて、それが だんだんと、ながくなっていくのでした。ずいぶん さむいので、3にんは、うえに きるものを もってくればよかったと おもいました。でも、かいだんは こおっていなかったので、すべるしんぱいは ありません。
「さむいねえ。」
ポンタちゃんが いいました。
「いまごろ、おかあさんや おとうさんは、どうしているかなあ。」
ピンコちゃんが いいました。
「おとうさんや おかあさんのことを いっては だめだよ。」
ポンタちゃんが、いそいで いいました。みんな、すこし、しんぱいになってきたのを、がまんしているのです。
「もうすこしで いちじかんがたつよ。」
プンタちゃんが いいました。うでどけいを もっているのは、プンタちゃんだけです。
3にんは、ちょうど ひろいところにでたので、すこし やすむことにしました。
ちかくの いわが でているところに、めいめいが すわりました。だまってすわっていると、とってもしずかで さびしいので、うたを うたいました。
「あおぞらたかく、とぶヒバリ、しろい くもより たかいのか。ここまで とんで、おりてこい、みんないっしょに、あそぼうよ。」
さびしくならないように、できるだけ おおきなこえで うたいました。
ちょうど うたいおわったときです。
「どどどどどどどっ」
へんなおとが するかとおもったら、じしんが おこりました。
3にんは、おもわず たちあがりました。てんじょうからは、ちいさないしが、ばらばらばらばら、とおちてきます。3にんは、かべぎわに かたまって、じっとしていました。
どのくらい じかんが たったのでしょうか。じしんは おさまっていました。でも、つちけむりが、もうもうとしていて、まわりがよくみえません。
ピンコちゃんが、かいちゅうでんとうを つけました。
「あっ、あなだ。」
いまの じしんで できたのでしょうか。いままで たっていたところの すぐちかくの かべに、おおきなあなが あいていました。
このあなを よくみると、とおくが、ぼんやりと、ひかってみえます。
「むこうへ いってみよう。」
ポンタちゃんが いったので、3にんは、てをつないで、この あなのなかに、はいっていきました。
あなのなかは、あつくもなく、さむくもなく、ちようどいいくらいの あたたかさでした。
どんどん あるいていくと、やがて、
「ざざあ、ざざあ」
なみのおとが きこえてきて、うみが あらわれました。さいしょは、きりが たちこめていて、まわりが よく みえませんでしたが、しだいに きりが はれてきて、そこは、かいがんだったことが わかりました。すなはまは、ずっと とおくまで、つづいているようです。
すなはまのはばは、10メートルくらいあって、そのつぎは、たかい き が しげる はやしでした。いろいろな き が しげっていましたが、どれも、みどりいろの、おおきなはっぱが ついていて、かぜにゆれていました。
(5)ちていの うみ
3にんは、あなから、すなはまに とびおりました。
すなはまは、みんながいったことのある、ちかくのうみと おなじでした。
よくみると、かい が たくさん おちています。どれも、みたこのがない かたちを していました。
「じめんのしたに、うみがあるなんて、しんじられない。」
「こまったな。どうやって かえろうか。」
「かいは、きねんに、もっていこう。」
「おなかも すいてきたな。」
3にんは、まず、おにぎりを たべることにしました。すなはまに こしをおろして、なみのおとを ききながら、たべはじめました。
「なにか、のみものを もってくればよかったね。」
「でもおいしい。このまえ、えんそくで たべたときの おにぎりも おいしかったけど、いまのほうが、もっとおいしいわ。」
いろいろはなしているうちに、
「ズシン、ズシン、ズシン」
「じゅうーっ、じゅうーっ」
じひびきが したかとおもうと、かぜが すこし でてきました。
3にんが あたりをみわたすと、びっくりぎょうてん。えほんでみた、だいかいじゅうが、はやしのなかから、こちらへ あるいてくるのが みえました。
さあ、たいへん。3にんは、はしって、にげました。
やがて、すなはまから すこしはなれたところに、いっけんの いえが みえました。ポンタちゃんたち3にんは、とてもつかれていて、やすみたかったので、とにかく、いえのなかの ようすを みてみることにしました。
(6)にんぎょの いえ
まどのすきまから、ポンタちゃんが なかをのぞくと、へやのすみに おふろがありました。おふろのなかには、ひとが いるようでしたが、なんだか ようすがおかしいので、よくみると、ひとではなく、にんぎょだったのです。にんぎょのことは、まえに、ほんで みたことがあったので、すぐわかりました。
ポンタちゃんは、ピンコちゃんと プンタちゃんに いいました。
「なかには、にんぎょが ひとりいたよ。」
「そのにんぎょは、いいにんぎょかしら、それとも やつらのにんぎょかしら。」
「いいにんぎょだったら、たすけてくれるけど、やつらだったら、3にんとも ころされちゃうかもしれないよ。」
3にんは、にんぎょが、いいにんぎょなのか、わるいにんぎょなのか、どうやったらわかるだろうかと、かんがえましたが、いいかんがえがうかびません。
そのとき、うみのほうをみると、
「あっ、あれは?」
もうひとりの にんぎょが、こちらのほうに あるいてくるではありませんか。ポンタちゃんたち3にんは、いそいで、いえのかげに かくれました。
ふたりめの にんぎょは、べにじゃけと おなじくらいの おおきさの さかなを 2ひき、くちにくわえて、ずんずんずんずん、と あるいてきました。さて、あしのない にんぎょは、どうやって あるくのでしょうか。さかだちをして、にほんのてを あしのようにして あるくのです。
とうとう、このにんぎょは、いえのなかに はいってしまいました。
ポンタちゃんが、もういちど いえのなかを のぞいてみると、ふたりのにんぎょは、テーブルに さかなをおいて、おしゃべりをしながら、さかなを むしゃむしゃと たべていました。ときどき わらいながら、たのしそうに たべていました。
「もし、やつらだったら、いつも どなりあったり、けんかをしたりするはずだ。でも このにんぎょは、なかよく さかなをたべている。きっと、いい にんぎょに ちがいない。」
ポンタちゃんは、そうかんがえました。このことを、ピンコちゃんと プンタちゃんにいうと、ふたりも おなじかんがえでした。
「なかよしだったら、きっと、いいにんぎょだわ。」
「きっと、ぼくたちを たすけてくれるよ。」
そこで3にんは、ドアを ノックしました。
「どなたですか?」
なかで、にんぎょのこえが しました。
「ぼくたち、こども3にんです。かいじゅうがいて こわいんです。たすけてください。」
ドアがあいて、なかに いれてくれました。
「さあ、なかにいれば だいじょうぶよ。でも、みなさんは、いったい、どこからきたの?」
ポンタちゃんは、いままでのおはなしを しました。
「まあ、みんな、ゆうきがあるのね。」
にんぎょが、にっこりわらっていいました。
「ところでおなかは すいていないかしら?」
「すいているけど、でも、おさしみは、みんな きらいなんです。」
「あら、こまったわねえ。ここでは、たべるものは、さかなのさしみしか ないのよ。」
にんぎょが こまったように いいました。
「だったら、こうしましょう。」
にんぎょは、そういうと、とだなから、わかめをとりだして、わかめの おひたしを つくってくれました。わかめは、3にんとも だいすきなので、いっしょうけんめい たべました。
もう よるなので、3にんは、にんぎょのいえに とめてもらうことを おねがいしました。にんぎょは、にっこりして、とまってらっしゃい、といってくれました。
ふとんがないので、おおきな、わらのあんだものを、3にんでかぶってねました。ゆかがなくて、すなのうえに ねたのでしたが、すなも わらもとてもあたたかく、ちっとも さむくはありませんでした。
つぎの ひ も、いい てんきでした。3にんは、おきると、にんぎょにいいました。
「おはようございます。たすけていただいて、どうもありがとう。」
「おはよう。みんな、ゆっくり ねむれましたか?あさごはんが できていますよ。」
3にんが びっくりして テーブルをみると、しゃけのような さかなかを やいたものが よういしてあり、とても いいにおいが していました。しんせつな にんぎょは、いままで、さかなを やくようなことは したことがないのに、みんなのために、やいてくれたのでした。3にんは、おなかいっぱい たべました。
3にんは、かえりみちを さがさなければなりません。ふたりのにんぎょに おれいをいって、しゅっぱつしました。
(7)かえりたい
みちがわからないので、とにかく、きたほうに むかって あるきはじめました。
みぎがわに、くさがはえていて よくわかりませんが、ほらあなのようなものが みえました。
ちかづいてみると、どうも、ほらあなのようです。このちていのくにに くるときは、ほらあなを とおってきたので、かえるみちも、ほらあなのはずです。
3にんは、ここを しらべてみました。ほらあなを すこしはいったとき、
「ぐらぐらぐらぐら」
とつぜん、じしんが はじまりました。ここは、ほらあなです。かくれるところがありません。3にんは、いわがすこしくぼんだところに いっしょにたって、じしんがお わるのを まちました。
じしんは、なかなか とまりません。そのうちに、もっとはげしく、なってきました。でも、いまは どうしようもなく、まつしか ありません。
そのとき、おそろしいことが おこりました。つなみです。ほらあなのいりぐちのところまで、なみが おしよせてきたのです。なみは、すこしずつ ちかずいてきたので、やがて、ポンタちゃんたち3にんの ところまで うちよせてくるように みえました。3にんは、こまったけれど、もう もどれません。ほらあなの おくのほうに、どんどん すすむことにしました。
とちゅうに まるたがありました。
「もし、なみがおしよせてきたら、これにつかまろう。」
ポンタちゃんが いいました。
なみは、とうとう、3にんのところまで きてしまいました。じしんは、まだ、とまりません。3にんは、まるたに、しっかりと つかまりました。そのしゅんかん、いちだんとおおきな なみがきて、まるたは、3にんがつかまったまま、ものすごいスピードで ほらあなのおくへ ながされていきました。
「しっかりつかまれ。て をはなしたら だめだ。」
3にんは、たがいに はげましながら、まるたにつかまって、なみにながされていきました。ときどき、まるたが いわの かべに ぶつかって
どぉーーん、
と、おおきな おとがしますが、3にんは、しっかりと、まるたに つかまっていました。
「たかいところに のぼっていくよ。まえにはいった ほらあなの いりぐちに でられるといいね。」
「でも、このほらあなが ふさがっていたら、ぼくたち、どこへも でられないよ。」
3にんは、このほらあなが ちじょうまで つながっていることを おいのりしました。
いままで、まわりは まっくらだったのに、すこし あかるくなってきました。とつぜん、まぶしいひかりが あらわれたかとおもうと、ものすごいショックがあって、3にんは、き を うしなってしまいました。
まぶしい。
ひかりが まぶしい。
ポンタちゃんが きがつきました。まわりは、やまのようです。みどりのはっぱが いっぱいある おおきな きが、たくさんみえます。せみが、うるさいくらいに ないています。まわりをみわたすと、ピンコちゃんと、プンタちゃんが たおれていました。
「しっかりしろ。だいじょうぶか。」
「あっ、ポンタちゃん。」
「わたしたち、たすかったのかしら。」
3にんが まわりをよくみると、てんじん-やまのようです。すこしあるいていくと、みぎがわに、おおきな すぎのきが ありました。
「あれは、ぼくたちが、ほらあなにはいったときに みた すぎの き だ。」
「わたしたち、やっぱり もどれたのね。」
そのとき、また、はげしい じしんが おこりました。3にんは、いそいで、おおきなすぎの き に しがみつきました。おおきな じひびきが したのでふりかえると、いま でてきた ほらあなから、まっくろい つちけむりがでてきました。しばらくして、じしんがおさまったので、まわりを よくみわたしました。ほらあなは、すっかり つちでうまってしまって、どこにあったのか、わからなくなっています。3にんは、いままでのことを すこしずつ おもいだしました。
「わたしたちを たすけてくれた、しんせつなにんぎょさんは、つなみで どうなったかしら。」
「しんじゃったかな。しんぱいだな。」
「きっと、だいじょうぶだよ。にんぎょは、はいと えらが りょうほうあるから、みずのなかで もいきていけるんだ。」
「おおーーーい。」
「ポンタちゃーーーん。」
「ピンコちゃーーーん。」
「プンタちゃーーーん。」
とおくで、3にんをよぶこえが きこえました。
「あっ、おとうさんと おかあさんだ。」
「たすけに きたんだ。」
3にんは、やっと、おとうさんとおかあさんのところに かえることができました。しかられるかもしれませんが、それよりも、やっと かえることが できたので、ずっとよかったと おもいました。
おわり。
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