創作ことわざ


[2023/5/18]

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【50】心配はするが、期待には頼らない

天気予報

庭の花壇に水をまこうと思い、まず天気予報を確認しました。

「明日は朝から雨、後曇り」

明日の朝から雨なら、今は水をまかなくてもいいか。

水道の水をホースでまくといっても、実は大した量ではありません。少しの雨でも、降るのであれば十分な水分が補給されます。

ところが翌朝、天気予報が外れて、雨は降らずじまい。仕方なく、一日遅れでホースで水まきします。

このような経験を何度かしました。

天気予報の精度

天気予報は、あくまで予報ですから、当然外れることがあります。

また、天気予報が外れたわけではなくても、見込みが外れることがあります。

テレビの天気予報では、多くの場合、詳しくても都道府県の県庁所在地の予報が放送されます。

自分が住んでいる場所が県庁所在地から離れている場合、テレビ放送を信じるのは誤差が大きいのです。

ネットでは市町村単位での予報を見ることができますが、そうするのはちょっと面倒です。

雨が降るか降らないか

天気予報は、自分が望ましいと思う内容が発表されても、そうなることを期待してはいけないのです。

天気予報ではあのように言っているが、そうならない可能性もある、ということを頭の中に入れて置くべきです。

その逆で、天気予報が、自分にとって望ましくない内容であったとき、当然それに対して準備をします。

たとえば、あしたは子どもの運動会だが、天気予報では雨と言っている。

このような場合、雨が降った場合を想定して準備をしますが、じっさいは雨が降らなかった、という場合も考えておかなければいけません。

前日の夕方に、運動靴が半乾きだとすると、明日は雨だろうからそのままで良いだろう、と考えると、翌日、朝から晴れ上がって、「しまった、運動靴が乾いてない」と慌てることになりかねません。

株の話

株の購入はこの話が当てはまります。

コロナのせいで人々の活動が滞り、企業の業績が悪化するために、株価が全体的に下がります。

コロナもいよいよ終焉を迎えた、となると、それからは株価が上昇しそうです。

株価の上昇を期待するのは当然ですが、その一方、株価が上昇しない可能性についても心配する必要があります。

コロナの終焉かと思ったら、もう一度ピークが来た、とか、コロナは確かに終焉したが、企業の業績は予想外に低迷が長引く、など、いろいろな可能性が考えられます。

期待したことが起こらないかもしれない、と心配する必要があります。


もっとも、あらゆる可能性をいつでも考えなければならないとすると、準備が大変です。

準備した半分は無駄になります。

ただし、どのような予測をしても、そうならないかもしれない、という可能性について、それが大きな問題になるときにはある程度の準備が必要です。

最初に書いた花の水やりについては、あしたは朝から雨、という予報が外れて雨が降らなかったなら、花が全部枯れてしまう、というのなら、あした雨が降らない場合を考えて、前日のうちに水まきをすべきです。

しかし、雨が降らなくても花がちょっとだけ元気を失う程度で、明日になってから水まきすれば花は元気を取り戻す、というのなら、雨が降ることを期待して前日の水まきはしなくてもよい、と考えてもよいでしょう。



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