創作ことわざ


[2023/6/8]

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【51】期待はしてもいいが、あてにはするな

No.50に続いて

No.50にとても似ています。

No.50の改訂版として本項目を扱おうかとも思いましたが、微妙に違うところがあるので、ひとまずは別項目として扱い、いずれ見直す機会があるでしょうから、そのときに考えることにします。

このシリーズの内容を見直す機会があれば、おそらく20%くらいしか残らず、残りは捨てることになるでしょうから。

期待について

期待はしても良いとしましょう。「こうあってほしい」、「こうならないかな」、などと思いを巡らすことは、悪いこととは言えないでしょう。

「こうなってほしい」とおもい、「もしそうなったら、こうしよう」とあらかじめ対処の方法を考えておくことは良いことだと思います。

あてにはするな

「もしそうなったら、こうしよう」ではなく、「そうなるだろうから、それに対して今のうちにこうしておく」というのがまずいのです。

「今夜は雨が降るだろうから水まきは止すことにする」というのがまずいのです。

投資の話なら、「今回、100万円の投資をして、すでに二ヶ月で5万円の利益が出たから、半年では15万円の利益が出るだろうから、今欲しいと思っている15万円の物を買うことにしよう」というのがまずいのです。

「今回、100万円の投資をして、すでに二ヶ月で5万円の利益が出たから、半年では15万円の利益が出るだろうから、そうなったときには15万円の物を買うことができる」と皮算用をはじくのにとどめなくてはいけないのです。

取らぬ狸の皮算用

これに似ていますが、すこしニュアンスが違います。

皮算用をするまでは良いのです。これくらい儲かりそうだ、と心を弾ませるのはよいのです、

さらに、「それだけ儲かったらこうしよう」と計画を立てるのは良いのです。

実現する可能性はあるのですから、実現したときにあたふたするのは良いことではありません。

すぐに儲かるからという考えで、「いま手元にあるお金は使ってしまおう」とか、「すぐに返せるから借金しよう」というのがまずいのです。

「取らぬ狸の皮算用」ということわざは、おそらくは同じことを言っているのでしょう。

当てにしてはいけないよ、ということですね。

でも字面だけを見ると、"皮算用"を否定しているように感じられます。

私は"皮算用"はすべきだと思うのですね。

やはり「取らぬ狸の皮算用」と同じことでしょうかね。



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