創作ことわざ
[2021/8/14]
世の中には、ほおっておくと勝手に増えていくものがあります。
都合のよいことが増えるのは困りませんが、そういうものは大抵は増えません。
都合の悪いものが勝手に増えていくのです。それが世の中というものです。
庭の花壇に花を植えると、花はきれいに咲くかもしれませんが、増えることは少ないです。
咲いた後は花は散ります。
雑草は花が咲くのと同時に広がります。花が散った後も広がり続けます。
雑草は抜いても抜いても出てきます。
そういうものは、できるだけ早い段階でつぶしておくことが重要です。
苦労の種も勝手に増えていきます。
数が増えるだけではなく、複雑さも増していきます。
できるだけ早くたたく必要があります。
このことわざは、朽ちてしまったことわざの代表例のように思われます。
現代においては、若い時から、苦労が勝手に向かってきます。
こちらから迎え入れる必要はありません。まして、"買ってでも"する必要はまるでありません。
苦労は若い時からどんどん押し寄せてきます。
さばききれないほどの苦労が押し寄せてくるのです。
大事な事は、「どうさばくか」という点にあります。
「さばくべき」苦労をどうやって抽出するか、ということと、「さばけない」ことをどうやって処理するか、ということが重要なポイントです。
大事な事は「さばくべき」こととして立ち向かわねばなりません。しかし、人が処理できる量には限界があります。できない事はできないのです。
「さばけない」ことはどうしたらいいか。誰かに処理を頼むのはよい方法です。
場合によっては、開き直って"放置する"というのがいい時もあるでしょう。結果的に放置することになってしまった、という場合もあるでしょう。
もう一度繰り返します。苦労を買う必要はありません。
もし余裕があるのなら、余裕のない人を手助けするのはよい事です。相手に感謝されるだけでなく、その時の経験は今後の参考になります。
他人を助ける必要がないのなら、将来押し寄せてくるであろう苦労に対処するために、ゆっくりと英気を養っておくのがよいでしょう。ゆっくりできるような状態はめったにないことですから。