創作ことわざ
[2021/2/6]-132日目
ごみがたまるかどうかは、どこで決まるでしょうか。
問題は、ごみのたまり方ではありません。
ある所に一旦は落ち着いたごみが移動して出ていくかどうかです。
ごみはいつまでも落ち着くことは少ないのです。
例えば廊下を考えてます。
廊下のごみは大抵は両サイドにたまります。
中央付近に降りたごみは、人が歩いたりすると、空気が巻き上げられたり、身体に触れて、ごみはあちこちに移動します。
中央付近の別の場所に移動したごみは、ふたたび巻き上げられたり、身体に触れて、移動します。
人は廊下の中央部分を歩くので、廊下の両サイドは空気の動きが少ないです。もちろん、そこにあるごみは身体が直接当たることはありません。
ですから、ごみはいつかは廊下の両サイドに移動して、そこに落ち着くのです。
廊下を掃除するときには、中央は軽く、両サイドは丁寧にすることがコツです。
私が定年退職後、8か月ほどある機関に勤めていたことがありました。
その時に、ある先輩の方から、次のようなことを聞かされました。
「事務室に書棚を配置するとき、多くの場合は壁際に置く方法がとられるが、それはよくない。書棚の周囲に空間を確保すべきだ。」
壁際に書棚を置くとそのすぐ裏にごみがたまって不潔になりがちです。掃除ができませんから。
また、その隣に不要な物がたまりやすくなりがちです。とりあえず、などと考えて、隣の空きスペースに物を置いてそのままになるのです。
部屋の中央に書棚を置くと、その周囲に人の流れができるので、ごみはたまらず、また掃除の手が行き届きます。
不要な物も、部屋の中央にある書棚のわきに置くと目立つので、書棚の隣に置く人はありません。
つまり、大きなものの周囲にはある程度の空間、空きスペースがあるべきなのです。
このことに関して、自分でもやってみたことがありました。
それまでは、窓のすぐ下に壁にくっつけておいていたのを、壁から20cmほど離したのです。
部屋が狭いので、ベッドの周囲を歩けるほどの空間はとれませんでしたが、掃除機のヘッド部分は入ります。
そのようにベッドを移動して、その周囲をまず掃除機をかけ、次にクイックルワイパーをかけました。
クイックルワイパーのシートの汚れのひどいことといったら、本当に驚くほどでした。
なにしろ、数年ぶりの掃除ですから。
1週間に一度そのように掃除をして、数か月が過ぎると、クイックルワイパーのシートの汚れも次第に少なくなっていき、その隙間がきれいになったことがわかりました。
通常は、家具などの後ろが壁のときは、そこに驚くほど大量にごみがたまるのですが、このようにした結果、ベッドの周囲は驚くほどきれいになりました。
あの時に先輩が言っていたことは本当だったと実感したものです。