創作ことわざ
[2020/10/12]-15日目
「時は金なり」とは、大変有名なことわざです。
米国の大統領であるベンジャミン・フランクリンの"time is money"という言葉が元になっていて、「時間はお金と同じように貴重なものであり、ムダにしてはいけない」という意味である、ということは、あちこちで出てきます。 (*)
「時間は貴重である」ということが正しいことは論ずる余地がありません。
ここで、見方をちょっと変えてみます。
「時は金なり」とは「時は金を生む」。これはどうでしょうか。時間はなぜ貴重なのか。それは金を生むからである。
時間に対して、金(money)を持ち出しているのですから、「金を生む」と考えることには問題ないように思えます。
ただし、よく考えてみると、時間があれば金が生み出されるのでしょうか。
何もしなければ、時間が経っても何も変わりません。
たとえば、銀行に貯金をすれば、時間の経過とともに利子が付きます。
株式に投資をすれば、株価が上がることがあります。確実ではありませんが、上がる可能性は低くはありません。そうでなかったなら、だれも株を買うというようなことはしません。
では金を生み出す大元(おおもと)は何でしょうか。
上の例でいえば、貯金であり、株式投資です。
このような事を行えば、時間は金を生み出すことができます。
貯金とか、株式投資をするという行動が必要なのです。それには、そうしようとする意志が必要です。
時間が金を生み出すには、意志が出発点なのです。
「時は金なり」という時、その前提には「意志」があるのです。
この世の中で、時間は止めようとしても止まらず、速めようとしても時間が速くすぎていくということはありません。
ですから、「時間が重要」と考えるより、「意志を持つことが重要」ととらえるべきです。
(*) 当初は「時間はお金と貴重なものであり」としていましたが、文章としておかしいので「時間はお金と同じように貴重なものであり」と訂正しました。 [2020/3/11]