創作ことわざ


[2020/10/8]

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【10】昔から続いていることはすぐ変えるか、すぐ見直せ

伝統

何も変えない、なとどいう人がいますね。たとえば料理について。

材料、作り方など昔のままです、なんて。

材料を同じにするっていっても、なかなかできません。

たとえば、ほうれん草、茄子など、子供の頃に食べたものの方が味がいいような気がして成りません。

以前に、ほうれん草が変わってしまった、というTV報道を見たことがあります。

ほうれん草は昔は、日本種が多かったが、現在は西洋種がほとんどだそうです。そして栄養素が60%位に減ってしまった。

すべての栄養素がそのように減ったのではなく、一部だとは思いますが、栄養素が減り、また味も落ちて、あるいは変わってしまっています。

この種の違いについては、イチジクに関する子供の頃の記憶があります。

昔、我が家の裏手にイチジクの木が2本植えてあり、秋には実が熟します。

1本は日本種で、1本は西洋種だと聞かされました。実については、日本種はやや小ぶりで中央の部分は甘く、西洋種は一回り大きく、皮のすぐ下の白くて甘くない部分が厚く、中央は日本種と比べて甘みが少なく酸味がやや強いのです。その違いは子供の私にも分りました。

全体的に西洋種が種理由になりつつある現在、材料が変わってきているのです。

作り方も、昔からの作り方というのは、昔の材料に適したもので、現在の材料に適したものかは疑問です。

大事なこと

変えないことが大事ではないのです。

品質を保つことが重要なのです。

変えるべき時には変えなければなりません。

問題は、変えるには大きなエネルギーが必要である、ということです。

変えるにはそれに抵抗するいろいろなものがあります。

変えるべき理由をはっきりさせるのが難しい場合もあります。

変えることに先代が反対するという場合もあるでしょう。

変えてそれで成功する確信が持てないこともあるでしょう。

このような困難を乗り越えなければいけません。

そのためには、常に「変えなければ」という意識を保つ必要があるのです。

良い旅館の見分け方

ちょっとした話ですが、「良い旅館の見分け方」ということをある人から聞いたことがあり、なるほどと思ったことがあります。

良い旅館とは、「絶えずどこかで工事をしている旅館である」というのですね。

旅館というものは、あちこちで改善、改良すべきところがいろいろとあるそうです。

よい旅館は儲かり、それで改善、改良できる。その結果さらに良い旅館になるのでますます評判が良くなり、宿泊者が増え、旅館はさらに儲かり、それで改善、改良する、ということを繰り返すのです。


変化すること、これがこの世でただ一つ変わらない原理です。


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