小品いろいろ
[2023/11/9]
【49】しばらくして気づいた勘違い三題
このシリーズの記事のNo.15で、「長い間気づかなかった勘違い三題」ということを書きました。
今回は、「長い間気づかなかった」ではなく、「しばらくして気づいた」勘違い三題です。
どちらも東京の地名です。麻布十番とか、西麻布とか、ちょっとハイクラスなイメージをにおわせているような印象です。
調布は東京都調布市ですね。
おそらくですが、麻布という地名を最初に覚えて、その後に調布(市)という地名を目にして、「布」という文字に引きずられて「あざぶ」と読んでしまったのではないかと思います。
しばらくして、誰かに「調布はアザブではなくチョウフだよ」といわれて間違いに気づいたような気がしています。
でも、不思議なことに、「調布はアザブではないんだ」と何度も気になっていました。
いまでも「調布」という表記を見ると、ちょっと胸騒ぎを覚えます。
テレビか何かで、「ひとりぼっちのへーやで」という歌詞が流れてきました。それを「一人ぼっちの平野で」と聞いたんですね。
平野といえばまず関東平野。関東平野にたった一人でいる、というのは、これは本当に寂しいです。
東京都と埼玉県の多くの範囲、千葉県西部、神奈川県東部、茨城、栃木、群馬の各県の南部にわたる非常に広い地域です。
ここにたった一人なのです。
ひとつ、困ったことがあります。
もちろん、「ひとりぼっちの部屋で」というのが正しいはずなので、この言葉でネット検索すると、出てこないのです。
ザ・ピーナッツが歌った「悲しき16才」という歌には「ひとりぼっち お部屋で」というのが出てきます。これのような気がします。
ということは、「ひとりぼっち お部屋で」を「ひとりぼっちの平野で」と聞き間違えていた、ということになります。
"平野"にこだわったのは、たぶん小学校の5年か6年かで、"平野"というのを習ったのでしょう。関東平野、濃尾平野、越後平野などと。
その習いたての言葉に引きずられたのだと思います。
では、関東平野にたった一人、というのはどういう可能性があるでしょうか。
たとえば私が筑波山に来ていて、877mの頂上に立ったとき、そこではたまたま一人だけで、ちょうどそのときに突然強い毒性の雲が関東平野全体に広がり、それが関東平野の高さ875m以下の範囲を覆い尽くし、その中の生物は全て死滅した、というのはどうでしょうか。
頂上から数メートル下ると、人がばたばたと倒れているのです。驚いて、急いで山を下りて・・・・、こうなると問題が押し寄せます。
交通機関が動かないのです。電気も止まっています。山から下りることができません。
山の上からは、地表でそのようなとんでもないことが起こっていることは全く分かりませんね。
この歌は、実は、ずっと昔に間違えていて、その間違いを最近になって再認識した、というものです。
ある意味では「長い間気づかなかった勘違い」とも言えますが、その間、ずっと忘れていて、最近、ザ・ピーナッツの歌をYouTubeで聞いてこのことを思い出して調べて、そして間違いを再認識した、というものなのです。
途中の空白期間はなかったものとして、こちらに含めた、という次第です。
百一人に間違える人は滅多にいないのでしょうか。ネットで探しても出てきません。
"百人一"+"首"と認識したのでしょうか。「百人と、あともう一人」という感覚です。
「101匹わんちゃん大行進」から誤解が生まれた、というのは考えすぎでしょうね。
これも「百人が一首ずつだよ」と教えられて、今では全く疑いがないので、どうして勘違いしたのかよく分かりません。
ただし、個人的には、100人というより、101人としたほうが面白みが増すという気もします。100人を選ぼうと思ったが、もう一人をどうしても入れたい、という場合です。
たとえは、98人まで絞って、次は、となったときに候補が3人になり、これを2人に絞るのが忍びない、という場合です。