最近の中国製品についての雑感
[2021/7/8]
【44】最近の中国製品についての雑感
ホームセンターなどで、ソーラー庭園灯を見かけることが増えてきました。
電源が太陽光であり、乾電池交換もAC100Vの線を延ばすことも不要なので、手軽に庭園灯を設置できます。
最近増えているのは、価格の安い中国製品がでまわっているのは間違いありません。
もっとも、身の回りの多くの製品が中国で製造されたものも多いのも事実です。
我が家でも数年前から使っています。
この前、ソーラー庭園灯の一つが点灯しなくなったので、分解して中身をチェックしたところ、その作りのいい加減さに驚きました。
かなりの数を製造しているはずですが、じつに手作り感が強い、"きちんとした物作り"とはほど遠いものでした。
問題は半田付けしたところが外れてしまったことのようでしたが、それ以上に問題があります。
たとえば、内部配線の被覆がぼろぼろに劣化していました。
庭園灯ですから、直射日光にさらされ続けることになるのですが、そのような環境で劣化しにくいコードを使うべきという配慮をしないで、いい加減なコードを使ったのでしょう。
困ったことに、LEDランプから出ている配線のランプ直近のところが激しく損傷して、そこをいじると線が切れそうです。いったん切れたら、直すのはできなさそうです。
要するに、内部のあちこちが劣化していて、手を加えると余計に壊れそうなのです。
「安かろう、悪かろう」の典型です。
100円ショップに行ったときに、ソーラー庭園灯が100円(税込みで110円)で出ていました。
上に書いたものはたしか2,000円くらいだったと思います。100円というのはメチャクチャだな、と思いました。
外見からはLEDランプが透明なブラスチック板で囲まれた、実に簡素なものです。光りかたはおそらく"単に光っている"というものでしょう。
作りに関しては、いかにも大量生産されたような、ある意味ではきちんと製造されたものというように見受けられました。
もちろん中国製です。
100円では点灯しなくても文句も言えないなあ、と思ったのですが、しかし100円です。試しに使ってみようと、1個だけ購入して庭に設置しました。
それは、その日の晩からきちんと点灯しました。光り方は単に光っているだけ、というものですが、確かに光っています。そして予想以上に明るい。
通販サイトの製品評価記事では、中国製品は10個の内2、3個は不良品だろうから多めに買った、というような記事があります。
では今回の100円ソーラー庭園灯はどうかというと、おそらく不良品はかなり少ないのではないか、と想像します。
細部の作りがきちんとしていて、手作り感がないので、品質はかなり良いのではないかと思うのです。きちんと量産設計されているという印象なのです。