小品いろいろ
[2020/5/25]
【33】日本の非効率―所得税について考える
所得税の確定申告というものがあります。
2020年2月から始まる2019年分の所得税の確定申告は、新型コロナの蔓延により受付期間が伸びました。
通常はおおむね2月15日から3月15日の期間で、週末などの関係で少しずれることがあります。
毎年あります。受付会場は毎年その時期はたいへん混雑します。
こんな簡単な事をどうして改善しようとしないのかな、と不思議で、かつ情けなくなります。
役人というものは、基本的に改善という考えがないのですね。競争がないので改善しなくても困らない。改善しなくても給与に影響がないのです。
困らない、と言っても、世界の流れからすっかり取り残されてしまっているのですが。
ほとんどのサラリーマンは、所得税の確定申告を行いません。
会社所得税を計算して勝手に治めてしまうからです。
私は、個人的にはこれはぜひ止めるべき、一人一人が税金を自分で計算して納めるべきと、会社勤めをしている時に思っていました。
事実、税金のことは、どれくらい引かれているのか、ことは上がったのか下がったのか、について無頓着でした。
俗に言う"袋詰め"、つまり税金、年金、健康保険料などを差し引いた残りの額だけを考えるというという習慣に染まっていたのです。
上に書いた事は、「日本では」と限定したはなしです。
米国では一人一人が所得税の申告をします。
いったい、どうやってそれが可能になるのか、とても気になります。
もっと気になることは、日本ではどうしてそうしないのか、ということです。
日本でも確定申告する人は多いです。
一人親方の大工さんはそうです。私の親戚の大工さんが確定申告に関して、脱税だ、と言われたとこぼしていました。税金の細かなことなんかわかってなにくてもしかたがありません。