創作ことわざ


[2021/10/22]

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【47】終わるということは次が始まること

終わらせるには、次のことが始まらなければいけない

あなたがある仕事を担当するとします。

仕事の内容は具体的に書類に書かれています。

では、指示されたことを完成させたらそれで終わりでしょうか。

現実には、それですまないことが多いのです。

ほとんどの仕事は、いくつかのパートに分割して実行されます。

ですから、あなたの仕事には、その前のステップがあり、その後のステップがあります。

その前のステップから適切な内容を受け取り、終わったら、次のステップに結果を渡します。

前のステップから受け取る、とか、次のステップに渡す、という場合、それぞれ登場人物が二人あります。

二人の共同作業なのです。

図1

こうではないのです。

図2

こうなのです。

あなたの仕事は A ですよ、と言われたとき、多くの場合は A' の部分は含まれません。

でも、 A の成果をテーブルの上に置いて、それで終わるのではありません、

「仕事が終わって、成果はテーブルの上におきました」と誰かに伝えなければいけません。

B 担当者がその内容を理解出来なければいけません。

そして、B の仕事がスムーズに始まらなければいけません。

理想的には、「 A の成果をテーブルの上に置く」だけで良いはずです。

でも現実にはそうでないことがよくあるのです。

もちろん、言われたことは A を行うことですから、成果をテーブルに置いてそれで終わりです。

では、A と B の接続部分がぴったりと合わないとき、どうなるでしょうか。

だれかが間を取り持つ必要があります。

「 A の成果をテーブルの上に置く」だけで終わりとした人と、 「A' まで面倒を見た人」は、どのように評価されるでしょうか。

もちろん、高く評価されるのは後者です。

本来、責任はだれかというと、A と B の仕事の割り振りを考えた人です。A の担当者ではありません。

でも、残念ながら、理想通りにはいかないのが現実です。


【備考】 この文章は、2021/10/22 に完成していたのですが、どういうわけかアップロードすることを忘れていて、このシリーズの次の記事を書いたときに気づいて、2本の記事をまとめて 2023/1/16 にアップロードしたものです。記事の完成から1年3ヶ月近くも経ってしまいました。



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