創作ことわざ
[2020/10/26]-29日目
計画について、その一つ前の記事で書きました。
計画を立てるときに、他のチームと共同でやることもあります。
共通の計画のもと、チームごと、個人ごとに計画を立てます。
共同プロジェクトの場合、各チームは足並みを揃えて進む必要があります。
ここで引っかかるトリックがあります。
あるチームに大きな問題が出て、計画の進行が滞ります。
問題が大きすぎて、「これはどうにもならない」、などと言い出されたりします。
ひとつのチームがいわば戦線離脱すると、他のチームも困るわけです。
そのような状況を知ると、それまで頑張ってやってきたことに疑問が生じます。
「あのチームの状態はかなりまずいようだ。こちらがやっていることはムダになるかも知れない」などと考えたりします。
そうなると、計画通りに進めてきた気持ちがぐらつきます。
いままで頑張って、無理をしてきたのです。それが何の役に立たないかもしれない、となったら、熱意がさめていくのも道理です。
そこでその作業の優先度を下げようとしがちです。
次の合同会議で、そのチームの深刻な状況が報告されます。「予定より○○日も工程が遅れていて、今後の見通しがまったく立たない」。
「うーむ、まずいね」と皆が思います。
それから何日もの間、問題が発生したチームは夜遅くまで打ち合わせやら、試験やらを深刻な顔でやっています。
そして次の合同ミーティングの時に、問題のチームから報告があります。
あの問題はどうにか解決できて、チームのみんなの努力で遅れていた日程は挽回しました。
他のチームは茫然です。
こういうことを私は何度も経験してきました。
もともと無理ともいえる工程をなんとか頑張って、遅れずに進めてきたので、何か理由ができると、「ここで少しラクができそうだ」と油断してしまうのです。
一人一人が、各チームが、それぞれ独自の計画・工程を決めています。
他の人、他のチームの状況に依存してはいけないのですね。自分で決めたことは、どんな状況でも、ひたすら進める。
周囲の状況にあまりに気をとられると、足を掬われます。
「自分のやるべきことを淡々と進める」。これです。