創作ことわざ


[2020/10/1]

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【4】一年でやめるバカ、三年でやめぬバカ

石の上にも三年

今回のことわざは、「石の上にも三年」をふまえています。

前回の記事で「この複雑で変化の激しい現代社会」と書きました。

そのような中で、3年は長い。1年くらいでしょう。

別の話で、「3年経ったら見直せ、5年経ったら変えることを考えよ」と言われたことが有ります。会社勤めの頃、会社幹部からの言葉だった様な気がします。

もっともうろ覚えなので、「1年経ったら見直せ、3年経ったら変えることを考えよ」だったかもしれません。

いろいろ考えて、「うまくいかなくても頑張るべきは"1年"、でも"3年"たったら、うまくいっていても変えるべき」、が妥当ではないか、と思えて気ました。

ただし、このような数値が本質ではありません。

ある期間は、「うまくいってなくても頑張る」、でもうまくいっていても、ある期間を超えたら、「どこかを変えるべきところがあるはず」、ということです。

このことわざの力点は後半にあります。

うまくいっていても、そのまま続けてはいけないのです。

少なくとも、「このまま続けてはいけないのではないか」、と心配し、調査するのです。

どこかに"ほころび"が出ています。まだ出てなくても、もうじき出ます。

"ほころび"が出てくる前に対策をしなければいけません。

自動車産業では、あるモデルの売れ行きが良くても、一定期間が経てばモデルチェンジします。

モデルチェンジのタイミングは、売れ行きが悪ければ前倒しし、売れ行きが良ければ延ばす、ということはあるかもしれませんが、売れ行きが良い状態でも、あえてモデルチェンジをします。

つねに「前のめり」の気持ちです。


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