My Favorites 浪曲名人選豪華傑作集 先代広沢虎造
浪曲です。落語もよかったのですが、よい音源がありません。
浪曲では聴く気がする唯一のものです。
音楽ではないのですが、声・音を楽しむ、ということでゆるく解釈させていただきます。何しろ、私のモットーが、「自分に甘く他人に甘い」、ですので。
このCDはYahoo"オークションで手に入れました。
この"曲"は時々出品があります。
初めて見つけた時は落札できず、二回目は値段が高くてパスし、3回目で落札だったと思います。
ずっと昔にラジオで聴いていますが、改めて聞くと大したもんだなあ、と驚きます。
古びていないのです。とても現代的な感じがします。
まず、言葉がはっきり発音されている。そして話の展開が速くて心地よいのです。速いが聴きにくいところはありません。
この点では、落語家の多くの録音に不満が残ります。
そして、今回気がついたのは、三味線のうまさ。
落語でも出囃子(でばやし)に三味線が入りますが、浪曲ではストーリーを通じて三味線が浪曲師と掛け合いで演奏されますから、その比重は浪曲ではずっと高いのですが、それにしても、その緊張感は大したものです。
考えてみると、浪曲の三味線は浪曲師の語りと張り合うだけの存在感を持っています。
これと比べると、落語の出囃子の三味線はレベルが違います。
落語と漫才は元気ですが、講談と浪曲はほとんど消えてしまいました。
よい状態の録音が残っていたのはラッキーでした。
でも、やはり、私にとって浪曲は、先代広沢虎造しかおらず、しかも、例の三十石船しかありません。