小品いろいろ
[2024/6/10]
【53】男と女の違い
最近、テレビをみていて、おもしろいことがありました。
個人が管理しているバラ園からの中継です。自宅の庭をバラ園にして、それが有名になり、県内だけでなく、県外からも見学者が訪れているということでした、
ある女性にバラ園の感想を聞いたとき、その方はこのような事を言っていたのです。
男の人は、たいていは、「このあたりはピンクのバラ、こちらは白、ここは黄色」というように、色でまとめるのよ。女の人は、いろいろな色のバラの花が混じっているのがいいの。このバラ園はこの家のご主人が管理しているのだけれど、男の人としては珍しく、いろいろな色のバラが混じっているので、私にはとても参考になるんです」
そんなところに、男女の違いがあるという一つの発見でした。
実は、わたしの場合、庭の花壇に花を植えるとき、一つの種類の花が沢山ある時の配置は、色でまとめるのが好みなのです。
たとえば、中央に赤い花を4株植え、左にはピンクを4株、右は黄色を4株といった具合です。
一方、妻は交互にに色を変えて配置するのがいい、と言うことが多いです。
この違いは偶然だと思っていたのですが、どうも一つの傾向があるようです、
私は職場を3回変りましたが、最初の職場での出来事で、たぶん今から40年程前のことです。随分時間が経ってしまいましたが、非常に印象的な出来事で、今でもはっきりと思い出します。
事務室に掃除機をかける仕事をしている、いわゆる掃除のおばちゃんは、毎日だったか、あるいは一日おきだったか、そのあたりは忘れてしまいました。
ある時、ゴーゴーと掃除機の音を立てながら、私の机まで来ました。私はいつものように立ち上がり、椅子を引き出し、床に置いたカバンを持ち上げ、椅子の上に置きます。
掃除のおばちゃんは、突然けらけらと笑いだし、次の様に言ったのです。
おかしいのよ。私が掃除機をかけながら近づくと、男の人はたいていは立ち上がって椅子を引いて、床に置いたカバンを椅子の上に置くのよ。女の人は、立ち上がるだけで、それ以上は何もしないの。ほとんどそうなのよ。
私は、へえー、そうなんだ、と驚いたものでした。
掃除のおばちゃんが嫌みで言ったのでは絶対にありません。
掃除のおばちゃんは特に事務担当の女性陣とは仲良くて、「おばさん、ちょうどお土産のお菓子があるのよ。お茶も入れたところなので、ちょっとくらいいいでしょう」などと言って、一緒にお茶を飲み、お菓子を食べる、というようなことがよくあったのです。
男の人は、掃除が早く終わるように(そしてすこしでも早く仕事に戻れるように)手伝いをしたのかもしれません。仕事がちょっとの間中断されて、不満に思っていたのかもしれません。
女の人の感じ方は、「それぞれに自分の仕事があり、それをするのがつとめ」、ということなのかもしれません。下手に手伝うと、ある面では、その人の仕事を奪うことになり、それは職を失うことにつながります。
ここで、「たいていは当てはまる」と掃除のおばちゃんが感じていた、というところがおもしろいですね。申し合わせたように、同じような行動をしているのです。
このような、ささいなことで男女の行動に違いが出る、ということは、分析してみるとおもしろいような気がします。
優劣の差ではなく、好みの差ですね。
この種の違いは、年齢あるいは年代とか、血液型とか、いろいろありそうです。
生まれた日の星座は関係ないでしょうね。そういうことを占う人がいますが、自分の占いがどのくらい当たるのかを説明した人がいませんから。