2001年写真展 吾妻・那須・日光・南アルプス


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No. 15 朝の霜 朝の霜

【撮影コメント】
古びた木のベンチに霜が白く降りたところを撮ったもの。このベンチの板だけにきれいに霜がつきました。



【プリントのコメント】
プリントで一番迷った二枚のうちの一枚(もう一枚は尾瀬沼の夕焼けの写真)でした。問題はベンチの下の白く短い棒のようなもの。タバコの吸殻だろうと見当がつきます。似たようなものが他にもいくつかありますが、これほどは目立ちません。これは画像処理で消すことができそうです。周囲が特に意味のない、色合いが一定のところなので、修正の痕も目立たないはずです。迷いました。形を変えることをやり始めると、たとえば、立木をコピーして別の場所に挿入するとか、ちょっと張り出した枝が邪魔なので消す、とかが"できます"。それで、昔の白黒写真を自宅でフィルム現像から焼き付けまでやっていた時代の雑誌記事や、その時代のコンテストの評とかを思い出しながら、色は変えてもよいが形を変えてはいけない、という基本方針を決定しました。その結果、この写真ではタバコの吸殻らしきものが残ったという次第です。