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[2019/1/31]
撮影テーマを考える
2016年9月に写真展を開いたのち、次はどういうテーマで写真を撮ろうかと考えている時に、家を空けにくい事情が起こり、1年以上のブランクができてしまいました。
そこで、家で撮影できるテーマという事で、二つの候補に絞り込みました。
1. 天体写真
2. 接写
結論としては「接写」にしました。
決めるまでの経過をおおまかにまとめておきます。
【天体写真】
自宅のすぐ前に街灯があり、暗い星空は望めません。よって、撮影対象は月か惑星が候補になります。天文の雑誌やネット情報を見ると、口径の大きな望遠鏡としっかりした架台が必要で、かなりの出費になりそうです。この分野はずいぶん進歩してしまいました。
もう一つの減点項目は、どこかで目にした次のような意見でした。
「天体写真はしょせん、誰がとっても同じものしかとれない」
確かに、月や惑星のような天体はどこで誰が見ても同じです。違うとしたら、特別なイベントの時に天気が良ければ写真が撮れ、天気が悪ければ撮れない、ということ位でしょう。
これはある面では大きなハンディで、自分がいるところの気象条件が良くないと撮れないことになります。
また惑星は、地球に近づいた時が撮影のチャンスです。1年の内に平均して1か月とか2か月です。そのときに空がよく晴れていなければいけない。
よく撮れたときの感動はとても大きいと思いますが、条件は非常に厳しそうです。
【接写】
機材については、新しく必要になるものがいくつかあるにしても、天体写真ほどの事はなさそうです。
対象物は無限といっていいくらい。
最大の問題は、「"こまごまとした"ものを"ちまちま"と撮って、なんか晴れ晴れという気がしない」、という感覚的、気分的なことです。
何か特別なテーマに関心があってそれを追求するならいいのです。昆虫とか、花とか。私には現在そういうものは見当たりません。
ただし、天体写真のところで気象条件に影響される、と書きましたが、接写はそのような外的な条件は少なさそうです。
昆虫とか花とかの自然のものは屋外で撮影することになり、天気に左右されますが、小さなスペースで、照明も自前で用意して撮影する対象はいくらでもありそうです。たとえば、腕時計とか電子回路なども対象になり得るような気がします。これならいつでも撮影できます。
必要な機材がそれほど高額ではない、ということは定年退職者にとって大きなメリットです。
こうして、いろいろ考えた結果、接写という結論になりました。