考えてみると=まじめ編=原発


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【19】東海第2原発バルーンプロジェクト (2014/5/3)

バルーンプロジェクト

茨城県那珂郡東海村・豊岡海岸で、東海第2原発バルーンプロジェクトが実施され、参加してきました。当日2014/4/27は快晴でした。

場所は久慈川河口の東海村側の浜辺です。海岸にはすでにたくさんのサーファーが来ていて、駐車してあったクルマも結構な台数があったのですが、私のクルマは四駆ではなく砂にスタックするのが心配になったため、ちょっと戻って、道路の端に止めました。余談ですが、サーファーというものは若い人というイメージがあったのですが、40代、50代らしき人が目立ちました。もう少し若いとテレビゲームの世代になるんでしょうね。写真やオーディオは60代、70代が主力です。

会場から東海第二原発方向を眺めるとこんな感じです。

会場から東海第二原発方面

1. 会場から東海第二原発方面

右手の高い煙突が東海第二原発のものです。中央やや左の煙突は常陸那珂火力発電所でしょう。1,2号機が営業運転していて、合せて200万KWの出力があります。

用意された風船

2. 用意された風船

風船は環境に負担が少ないエコ風船がつかわれています。紫外線、熱などで分解し、水、二酸化炭素、バイオマス(生物資源)になるものです。


風船に結ばれたヒモにはこのようなタグが結び付けられています。

風船に結び付けられたタグ

3. 風船に結び付けられたタグ


風船は3回に分けて放たれました。

舞い上がる風船

4. 舞い上がる風船

舞い上がる風船 2

5. 舞い上がる風船 2

当然ながら風向きによって風船が飛んでいく方向が異なります。海の上に消えていくものも多数ありました。

私も5口参加していますが、どこに行ったのでしょうね。

感想

参加者は、私がざっと見た感じでは200人位でした。途中で帰った人もいるでしょうし、遅れて参加した人もあるでしょう。開催者発表で300人ということでしたが、そういうところでしょうね。子供づれが大変多く、これは驚きでした。確かに、放射能の危険を切実に感じているのは低年齢の子を持つ親なのでしょう。

風の向きは西~南西の風でした。つまり、風船は北東~東に流されていきます。私の自宅は北北東あたりでしょうか。今日の風向きが比較的多いパターンなのか特殊なパターンなのか分りませんし、万が一東海第二原発で放射能漏れの事故が起こったときの風がどの向きなのか予想できません。したがって、今日のテストも、現実に何が起こるかを示唆するものではありません。福島第一の事故で飯舘村に強い放射性物質が降りた例で分かるように、"その時"の風向きが問題なわけで、平均とか確率というものは直接的な被害を示すものではありません。

さらに風船の流されかたは、放射性の塵とは高さとか散らばる度合いなどが異なるでしょう。

風船と放射性微粒子の特製の違いについては、つぎの論文があります。

風船と放射性微粒子 三好永作・伊藤久徳 日本の科学者 2014年2月号

では今回の試みの意義はどこにあるのかというと、事故時の放射性物質は風に乗ってどんどん流されていき、雨が降るとその位置に落下することを目で確認できた、ということになります。風で流されていくのですから、半径何Km以内が危険、というものではないのです。今日の風船の流される様子を見ていると、たとえば地表付近と上空では風の吹く向きや強さが違っていて、色々な方向に流されていくことが確認できました。放射能汚染から逃げるには、要するに遠くまで避難するほかない、というのが感想です。

今住んでいる日立市は西側に山が南北に走り、海岸付近に狭い平地が南北に伸びています。東海第二原発は南にあります。避難する場合、南はだめ、東は海、西は山越えの道路がありますが、大きな地震では土砂崩れなどで通行できなくなる可能性が高いです。したがって市民は一斉に北に逃げることになる。どうも風向きに添って逃げる可能性が高くなりそうです。

自宅は東海第二原発から北に11.4Kmの距離にあります。



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