私が発見した法則


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【1】 100/200の法則


【法則】100個あると一通りカバーする。200個あると選択の余地がある。


【解説】100個あると、その中にほしいものが一つくらいは見つかる。200個あると、ほしいものが複数個見つかり、優劣を判断してひとつを選択することができる


【経験による証明】

(1) LPレコード

むかし、LPレコードの時代だが、2,30枚のときには、こんな音楽を聴きたいと思っても手持ちのものがないことがよくあった。

100枚位たまると、こんな音楽を聴きたいと思って探すと、たいていは1枚位は見つかる。

200枚位たまると、数枚見つかり、今日はどれにしようか、と考える。


(2) カード型データベース

むかし、カード型データベースをパソコンで作っていたことがあった。

データカードが2,30枚のときには、ほとんど役に立たなかった。

100枚位たまったときには、何かについてデータベースで探すとき、役に立つカードが1枚か2枚くらいは見つかった。

200枚位たまると、1回探すたびに役に立つカードが数枚見つかることが多かった。


【追記 2019/10/31】 100というマジック・ナンバーについて、最近読んだ本の中で同様の文章があったので追記する。

最近、・・・・ハマッているのが、警察小説だ。・・・・でも興味のあることを突き詰めていけば、必ず何かのネタになる。警察小説も100冊読了したら、確実に何かしらかのビジネスにつながるはずだ。・・・・実際100冊を超えたので、「読んだよ」と威張っていたら、警察小説家の佐々木じょうさんや久坂部くさかべようさんから「いま、何が面白い?」などと聞かれるようになった。


成毛眞  1秒で捨てろ! 人生がときめく「逆転の整理術」 PHPビジネス選書409 2019年10月 PHP研究所発行 p.200


【2】 5%の法則

【法則】あるものは、その5%が役に立てば、残りは無用でも認めてよい。


【解説】あるものは、その5%が役に立てば、残りは無用でも、買ったり、身につけたり、意味があるものと考える。


【経験による証明】

(1) 写真撮影

むかし、写真を撮りに出かけたとき、当時はフィルムカメラで、36枚撮りフィルムを数本持っていくと、1本に1枚か2枚は出来の良い写真が撮れる。

良い写真が1枚もないということはめったになく、また、5枚も6枚も良い写真が撮れることもめったにない。

1本に1枚の良い写真が撮れたときは、1/36=2.8%、これが2枚の良い写真が撮れたときは、2/36=5.6%である。

(2) 腕時計

腕時計を腕に付けたとき、それを見て時刻を確認する時間は、1回につき数秒程度で、それも1日に20回、特別な状況でも50回程度であろう。

1回につき5秒で、それが1日に20回なら100秒である。

1日に10時間腕時計を付けているとすると36000秒であるから、腕時計が役に立った時間の割合は、100/36000=0.28%。

特別な状況で1日50回とすると、250/36000=0.69%。

私に経験はないが、ブランド物の腕時計を自慢するような場合を考える。せいぜい1回10分、それを1日に2回程度ではないだろうか。この場合、一日にで20分あり、割合は、20/600=3.3%である。

(3) 小学校、中学校のクラス

小学校、中学校で、私の時代は1クラス50人位だった。

その中に、1人か2人は特に気の合う友人ができる。これは2%または4%になる。

(4) 国語辞書

わが家には、もっとも大きな国語辞書として広辞苑がある。

ちょこちょこと引くにしても、一生のうちに読むのはせいぜい50ページではないだろうか。

広辞苑を50ページ読むのはかなりの大仕事である。

ページ数は本文だけで2588ページ(ただし第三版の場合)だから、50/2588=1.9%。


【補足】

よく、「すべての機能が使いこなせない」と言う人がいる。

使いこなす、などと考えることは無駄だと思う。

自分にとって役に立てばいいのである。

ハンディな国語辞典は2000円台で買える。その内容を理解し尽くす、ということは、日本人のだれにとっても不可能だろう。


【3】 海に一日山に一年

【法則】海に一日いても飽きないが一年住むと飽きる。山に一日いると飽きるが一年住むと飽きない。


【解説】浜辺で波が寄せては返す様子を見ている、そこを動かなくてもちっとも飽きない、とよく言われる。山で一日同じところにいると飽きてくる。しかし、一年間で考えると、浜辺に一年ではあきる。山に一年住むと飽きないように思う。


【経験による証明】

(1) 生家にて

私は海を目の前にして生まれ育った。生家と海の間には家が1軒あるだけというくらい海に近いところだった。

子供の頃、夏休みには毎日のように海に行き、いろいろな遊びをした。

大きくなると遊びはしないが、一日中波を見つめていても飽きることがない。

しかし、そのような生活が何年も続くと飽きてきた。

二十歳ごろから山登りをするようになった。と言っても近くの山が多い。

福島県の磐梯山、安達太良山、吾妻山群の浄土平周辺。那須、日光、尾瀬。南アルプスは北岳に何度か。

その経験から、同じ場所に一日いるとあきるが、ずっと住み続けるなら飽きることがないように思う。

変化の様子が違うからだろう。

海の波は同じような動きを繰り返す。しかしよく見ると、寄せる波は一つ一つ違う。小さな動きがいつまでも続く。

山の一日の変化は少ないが、季節による変化は大きい。新緑から盛夏の青い空と白い雲、紅葉、雪に覆われた一面が白の世界。

【4】 自分の強み・他人の弱み

【法則】自分に自信があることは、それが弱点である人がいてもその弱点は気にならない。


【解説】自分に自信があることは、他人がその点で弱点を持っていても気にならない。あるいは、他人がその点で自分と同じように強みを持つことを要求しない。


【経験による証明】

(1) 視力

ある知人は強い近視で、いつも気にかけていて、結婚相手は絶対に視力のいい人にすると行っていた。

その結果、視力のよい人と結婚した。相手はその男が強い近視であることを全く気にならなかったそうだ。

(2) 結婚相手

ある知人は非常に歯が悪く、それを気にかけて人前で笑うのもはばかるくらいだった。

結婚した相手は歯がとてもきれいだったが、人の歯が悪いことはちっとも気にならないそうだ。

だから、自分のことで決定的な弱点だと思うことがあったら、そのことが長所である人を探せばうまくいく(ことも少なくはない)。